演出家コメント

生田大和(『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』作・演出)

作品のテーマと見どころ

2016年、没後400年という節目を迎えます劇作家ウィリアム・シェイクスピア。彼の人生そのものについては、チューダー朝イングランドのストラットフォード・アポン・エイヴォンに生を享け、アン・ハサウェイと結婚し、そしてロンドンで活躍したウィリアム・シェイクスピアなる人物が「いたらしい」という事以外は、今も尚、多くの面が謎に包まれており、「複数人説」「別人説」などといった説まで囁かれているほどです。
しかしながら、「ハムレット」「ロミオとジュリエット」等に代表される作品群に鏤(ちりば)められた数多の「言葉」が現代に至っても輝き続けている事だけは確かであり、遺された言葉の中にこそ、揺ぎない彼の真実があると想像し、その言葉達が一体何処からやって来たのか、謎に包まれた人物史における「一つの可能性」としてのシェイクスピアの物語を、朝夏まなと扮するウィリアムと彼の率いる出演者達と共に描く事によって、その源泉を探って参ります。

お客様へのメッセージ

2016年のお正月公演。朝夏まなとトップ就任以来2本目の大劇場公演にして、初のオリジナル作品の作・演出を担当する事となりました。朝夏さんには私のバウホール・デビュー公演(『BUND/NEON 上海』)でもイギリス人役で主演して貰った事があり・・・私は何故だか彼女にイギリス人役のイメージがあるようです。何故かは判りませんが(笑)。また私にとっても本作は大劇場公演の2作品目でもあり、「縁」というものを強く感じています。
そして、いつも劇場にご来場いただいておりますお客様、お一人おひとりとの「ご縁」を大切に。
2016年の宝塚歌劇の幕開けが皆様に楽しんでいただける公演となるよう、スタッフ・出演者一同、元旦の初日に向かい、精一杯稽古に取り組んで参ります。

  

藤井大介(『HOT EYES!!』作・演出)

作品のテーマと見どころ

宙組トップスター朝夏まなとが率いる、初の大劇場ショー作品です。
朝夏といえば超絶なスタイルを用いたしなやかなダンス、伸びやかな歌声、そして大きな「瞳」。
時にクールに、時に熱く、時に優しく…。
朝夏の、そして宙組生たちの様々な「瞳」の輝きをお楽しみいただけたらと思います。
また、専科の美穂圭子、沙央くらまの強力なサポートでホットなステージに仕上げたいと、意欲を燃やしています。
久しぶりの、全場大階段を使用したセットも見どころになればと思います。

お客様へのメッセージ

お正月公演!寒い季節ではありますが、あえて『HOT EYES!!』とタイトルを付けました。
ぜひ劇場で、身も心もホットになっていただけたら幸せです!!