クルンテープへようこそ

珠城りょう・美園さくらの新トップコンビ率いる月組が、この春、エキゾチックな空間へと皆さまをお連れする『クルンテープ 天使の都』。舞台となるタイの首都バンコクの魅力と、タイの文化をいくつかご紹介します。   

“天使の都” クルンテープ

画像 バンコクの中心を流れるチャオプラヤー川向こうに見える、王宮ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)

「クルンテープ」は、バンコクの正式名称を略した言葉で、タイトルにあるとおり、“天使の都”という意味があります。世界一長い都市名といわれ、タイの人々でさえ覚えられないため、「バンコク」の呼び名で世界に知られるようになりました。
豊かな水が流れるチャオプラヤー川を中心としたこの地に首都を築いたのは、現在まで続くチャクリー王朝の初代の王であるラーマ1世(在位1782年~1809年)でした。『クルンテープ 天使の都』では、歴史ある美しい都、クルンテープの魅力をモチーフに、煌びやかな場面を盛り込んでお送りします。   

<バンコクの正式名称>

クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

(日本語訳:天使の都 雄大な都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な都 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都)
  

微笑みの国

「微笑みの国」と呼ばれるタイは、たくさんの笑顔に出逢える国です。仏教では、「タンブン」といって徳を積む行為が大切とされ、笑顔でいることもタンブンなら、お布施をしたり、困っている人に手を差し延べたり、憎しみの心を抱かないことなどもタンブンです。タイの人々はこれらを幼い頃から教えられて育ちます。内面から滲み出る穏やかな笑顔は、こうした日々の教えの賜物でもあるのです。   

仏教国タイ

画像 ラーマ1世が建立したワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)。仏塔には、仏陀(釈迦)の遺骨が納められている

国民の95パーセントが仏教を信仰しているタイ。エメラルド寺院の呼び名で知られるワット・プラ・ケオや、ワット・ポー、ワット・アルンといった繊細な装飾が施された美しい寺院はもちろんのこと、街のいたる所に祠があり、人々の生活の中にしっかりと信仰が根付いていることがわかります。

タイ国民は、仏教にまつわる祭事にも熱心で、その一つ、「マカブーチャ(万仏祭)」は、旧暦3月の満月の夜、仏陀(釈迦)の説法を聞くために、悟りを開いた1250人の弟子が偶然、同じ場所に集まったという奇跡に由来しています。この出来事にならって行われるマカブーチャには、国民のほとんどが寺院に出掛け、祈りを捧げます。   

ほかにも、旧暦12月の満月の夜に、仏陀への感謝と願いを込めて無数のランタンで夜空を彩る幻想的な「コムローイ祭り」や、旧正月に仏像や仏塔を水で清めたことが由来とされ、今では「水掛け祭り」として知られる「ソンクラーン」など、仏教を由来とするお祭りはタイの風物詩となっています。   

画像 僧たちが瞑想する、厳かで幻想的な「マカブーチャ」の光景

画像 コムローイ(ランタン)が一斉に夜空へと舞い上がる、祭りの神秘的な光景
※現在は、人口密集地であるバンコクでの安全性を考え、コムローイを飛ばす行為は禁止となり、郊外で楽しむイベントとなっています。

タイの人々と王室

画像 美しい花を咲かせるラーチャプルック

タイでは王室が人々の尊敬を集め、街中で国王夫妻の写真を見ることも珍しくありません。それを象徴するのが、毎日、朝8時と夕方6時の国歌放送。なにをしていても、音楽が流れると人々はその場に立ち止まって国歌を歌い、国王への敬意と国への愛を表します。
国民の王室への想いは、タイの国花にも表れています。「国王の花びら」という意味を持つ「ラーチャプルック」。一つひとつは鮮やかな黄色の可愛らしい花ですが、まとまって咲くその姿は、まさに英語名の「ゴールデンシャワー」そのもの。まるで黄金が降りそそいでくるような、圧巻の美しさです。タイでは、黄色は仏教を表す色。そして、国花が選ばれた当時、王位に就いていたプミポン前国王の誕生日である月曜日を表す色ということも、ラーチャプルックが国花に選ばれたことに大きく関係しています。   

タイの伝統文化

画像 ダイナミックな足蹴りはムエタイの見せ場

タイは長い歴史を有し、さまざまな伝統文化を今も継承しています。そのひとつであるムエタイ(Muay Thai)は「タイの格闘技」という意味を持つ国技です。タイ式ボクシングとも呼ばれ、その起源は13世紀に遡ります。現在ではムエタイの授業があるというぐらいに浸透しているスポーツですから、国民の多くが熱狂するのも頷けます。   

画像 気品漂うタイの民族衣装

次に、タイの民族衣装を見てみましょう。実は多民族国家でもあるため、地域によってさまざまですが、ここでは最もポピュラーな民族衣装をご紹介します。
男性の正装は「スア・プララーチャターン」と呼ばれるジャケットタイプ。1977年にプミポン前国王が推奨したことで、一般に広まりました。そして、女性の正装である「シワーライ」は実に華やか。豪華な刺繍がほどこされ、女性の美しさを引き立てます。どちらもシンプルなシルエットながら、凛然とした雰囲気が魅力です。   

また、タイには1000年以上の歴史を持つ楽器が、数多くあります。その種類は、管楽器から打楽器、弦楽器まで、実に多彩。船の形をした木琴「ラナート」、笙の原型となった「ケーン」など、見た目にも味わいがある、伝統的な楽器が奏でる音楽は、ラオス、カンボジア、ミャンマー、マレーシアなど隣接する国々と互いに影響を与え合いながら進化し続けてきました。   

画像 悠久へと想いを馳せられるのも、タイ楽器の魅力

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月組公演では、こういったタイの伝統文化も存分に感じていただけます。   

タイの食文化

画像 タイの名物料理、トムヤムクン

タイを代表する名物料理のひとつ、トムヤムクンは世界三大スープといわれ、その奥深い味わいでタイのみならず世界中で食されています。また、日本でも近年人気が高まっているパクチー(コリアンダー)は、アクセントとして頻繁に使われ、タイ料理に独特の風味を加えています。ほかにもタイ料理にはさまざまな地域のスパイスや調理法が欠かせませんが、それは東南アジア地域の貿易拠点として発展したからこそといえるでしょう。   

画像 赤と白のコントラストも華やかなランブータン

タイの食文化でもうひとつ忘れてはならないのが、南国フルーツです。フルーツ天国のタイには、日本ではあまりお目にかかれないような珍しい果物がいっぱい。レビューの中詰めでは、月組全員がフルーツに扮します。そのトロピカルで賑やかなシーンに登場するフルーツの一つが、珠城りょうと美園さくらが扮する「ランブータン」です。ランブータンは、タイでは「ンゴ」と呼ばれ、華やかな見た目と、ライチに似た甘酸っぱい果肉の爽やかさで人気を集めています。   

画像 観光客にも人気の水上マーケット

こうした豊かな食文化を支えるのが、水上マーケットの存在。川や運河などをボートが行き交い、威勢の良い呼び込みの声が飛ぶ光景は、かつて「東洋のヴェネツィア」と呼ばれた水の都バンコクをはじめとしたタイの各地で見られます。食材のほかにも、花や日用品、工芸品をあつかう“店”、さらには小さなボートの上で料理をつくる“屋台”まで、数多のボートが船首を並べる様子は、いまやタイの観光名所にもなっています。   



重厚な歴史を持ちながらも、訪れる人々を温かく受け入れてくれる、そんな優しさに満ちた国、タイ。
レビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』では、タイの暑さに負けないエネルギッシュなステージで、月組から皆さまにたくさんの微笑みをお届けします!

  

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