作品紹介

作品紹介

主演

瑠風 輝

解説

ミュージカル・ロマン 
『I am Heathcliff』
~E・ブロンテ作「嵐が丘」より~
脚本・演出/生田 大和

「私はヒースクリフだわ(I am Heathcliff)」───。
だが、この魂の告白ともいうべき言葉は、届くべき男の耳には届かず、吹き荒ぶ嵐に呑まれ掻き消えてしまった───その男、ヒースクリフと共に。
届かなかったキャサリンの言葉。それが二人の運命を決したのだった……

───18世紀末。“嵐が丘”の主、アーンショウは英国有数の港町リヴァプールで出会った身寄りのない少年をヨークシャーの荒野に佇む屋敷へと連れ帰る。ヒースクリフと名付けられた少年は、アーンショウの息子ヒンドリー、そして娘のキャサリンと共に“嵐が丘”で暮らすこととなった。
時は経ち季節は巡り……荒野を駆け、共に育つうちにヒースクリフとキャサリンはいつしか互いに想い合うようになっていく。だがアーンショウの死後、新たに“嵐が丘”の主となったヒンドリーは、忌み嫌ってきたヒースクリフを使用人同然の境遇へと貶め、虐げる。それでもヒースクリフはキャサリンの傍にいられることだけを支えに、屈辱の日々を耐え忍ぶ。
一方、隣家の裕福な青年エドガーの求婚を受け入れたキャサリンは、ヒースクリフへの変わらぬ思いとエドガーとの結婚によって開ける将来との間で葛藤する。
或る夜、キャサリンが今のヒースクリフと結婚すれば自分を貶めることになると胸中を明かすのを耳にした彼は、深く傷つき、その先に続く彼女の言葉を聞かぬまま、その場を立ち去り、嵐の中へと姿を消してしまう。
「I am Heathcliff(私はヒースクリフだわ)」
その先に続く彼女の真意を聞かぬまま───。
そして、“嵐が丘”を去ったヒースクリフは、かつてアーンショウと出会った、自らの原点ともいうべき港町リヴァプールへと辿り着く……
 
エミリー・ブロンテの不朽の名作「嵐が丘」を、ヒースクリフの視点から大胆に再構成。原作では語られることのなかった失踪後の歳月に光を当て、何者でもなかった青年が富と力を手にし、“嵐が丘”へ帰還するまでの道程をも描きます。
“I am Heathcliff”
果たしてヒースクリフとは何者だったのか? その愛と憎しみに満ちた生涯を新たな視点から描く、ミュージカル・ロマンにどうぞご期待ください。  

※宝塚歌劇では、出演者一同お花のお届け物を辞退させていただいております。