原作者コメント

大和和紀先生 コメント

漫画「はいからさんが通る」表紙 (c)大和 和紀/講談社

宝塚歌劇との出会いや最初の印象をお聞かせください。

高1の時、TVの舞台中継で那智わたるさん主演の「シャングリラ」を見て、当時少年漫画を描いていた私に女性読者への目を開かせていただきました。大変恩を感じております。


執筆当時のご苦労や作品に対する思い出などがあれば教えていただけますでしょうか?

当時は大正時代のビジュアル資料がほとんどなく、また、くわしく調べている暇もなかったのが、今でも残念。


  

当初『はいからさんが通る』を宝塚歌劇で舞台化することになったときのお気持ちはいかがでしたでしょうか?

単純にうれしかったです。「はいからさんが通る」は宝塚歌劇に向いた内容かと思いましたが、主人公が女性なので取り上げられにくい、と思っておりましたので。   

初演公演を、観劇されたご感想をお聞かせください。

とても楽しくて、ずっと笑いながら拝見致しました。作品の特質をつかみ、キャストを含め、よく実現してくれた、と思います。   

新生花組の大劇場お披露目公演として再演されることについて、どのような期待をされていますか?

大劇場で上演して下さることは、大変光栄。今回は人数も多く、より華やかな舞台となると思うと、今からとても楽しみです。柚香さんはじめ新キャストの顔ぶれも期待大。新生花組のスタートだと思うと一層うれしいです。   

ご観劇になる皆様にメッセージをお願いします。

とても華やかで、とにかく楽しいです。ギャグにご注目。ストーリー展開も原作に無い場面も盛り込まれていますので、ぜひお楽しみに。   

【プロフィール】

大和 和紀 やまと わき

3月13日生まれ、魚座。北海道出身。
1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。
『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。
「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。
他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『イシュタルの娘』など人気作多数。

大和和紀先生×宝塚歌劇

時代を超えて愛される大和和紀先生の漫画作品と宝塚歌劇の関わりは深く、これまで何度も舞台化を実現してきました。
ここでは、大和先生の大人気漫画を原作とした宝塚歌劇作品をご紹介いたします。   

宝塚テレビロマン「はいからさんが通る」(1979年)

脚本・演出/植田 紳爾
主な出演者/平 みち、花鳥 いつき   

宝塚テレビロマン「ラブパック」(1979年)

脚本・演出/植田 紳爾
主な出演者/宝 純子、月丘 千景

※「宝塚テレビロマン」は、1979年~1980年にかけて放送されていたテレビ番組で、シリーズ第1作目に「はいからさんが通る」、第2作目に「ラブパック」が制作されました。
  

雪組公演『虹のナターシャ』(1996年、1997年)

脚本・演出/植田 紳爾 演出/谷 正純
主な出演者/高嶺 ふぶき、花總 まり

  

花組公演『源氏物語 あさきゆめみし』(2000年)

脚本・演出/草野 旦
主な出演者/愛華 みれ、大鳥 れい

  

花組公演『源氏物語 あさきゆめみしII』(2007年)

脚本・演出/草野 旦
主な出演者/春野 寿美礼、桜乃 彩音

  

花組公演『はいからさんが通る』(2017年、2020年)

脚本・演出/小柳 奈穂子
主な出演者/柚香 光、華 優希

  

『虹のナターシャ』原作 林 真理子・大和和紀(講談社「mimi」連載)
『源氏物語 あさきゆめみし』原作:大和和紀 講談社KCmimi刊
『源氏物語 あさきゆめみしII』原作/大和和紀・講談社
『はいからさんが通る』 原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート) (c)大和 和紀/講談社